規模は大なり、小なりあれども、日本全国に数多に存在する不動産会社。
特に、東京では、街を少しあるけば、数多の不動産会社を目にすることができます。
それもそのはず、全国には、およそ12万3千社の不動産会社※があり、店舗などの営業所の数でいえば、32万店舗ほどあるからです。32万店舗という規模をより実感し易くするために、レストラン、食堂などの飲食店の数を比較材料として挙げると、飲食店は31万店舗ほどと言われているわけですから、この多さを実感できるとかと思います。
※宅地建物取引業者数です。当業者は、国土交通大臣又は都道府県知事の免許を受けたものであり、宅地建物取引業法という法律の規制によって、宅地・建物の取引を行わなければなりません。
今回は、この数多ある不動産会社の中のうち、「大手」と分類されている、不動産会社の特徴とその違いについて、ご紹介します。
なお、大手不動産会社をご紹介するにあたって、二つの定義付け、セグメント分けをしたいと思います。ちなみに、「大手
の定義は、あまり厳格にはせず(株式上場、会社法上の大会社か否かなど厳格な基準は設けず)、メディア露出が多く、世間一般の人でも一度は名前を耳にしたことがあるような、知名度の高い不動産会社とし、セグメントは、「賃貸
とします。
このような条件の中で、先ず名前を挙げさせて頂くのが、「アパマンショップ」
上戸彩さん、AKB48、世界で最も有名なサッカーチームバルセロナFCなど豪華な有名人をイメージキャラクターとして活用し、メディア露出も非常に多いので、名前は、みなさんもご存知かと思います。
全国各所(以外にも関西にはない)に営業所をもっていて、かつ、自社でインターネット掲載(英語・中国語など多言語対応)も行っているため、紹介物件数も多いです。ちなみに、営業所の数は業界ナンバーワンです。東京に本社があることもあり、特に東京の物件に強い(紹介数も多く質も良い)ところがあります。豪華な有名人をイメージキャラクターに活用していることもあり、物件契約時に彼、彼女らのノベルティグッズを貰えるので、ファンの方がグッズ目当てに利用することが多いそうです。
また、キャンペーンも積極的に行っており、不動産業界の繁忙期と言われる、2月〜4月頃になると、一部対象物件について、仲介手数料を家賃の半額又は全額免除にするなど競合他社と差別化を図っています。
次は、「mini mini(ミニミニ)」です。
ミニミニもアパマンショップ同様、全国各所に営業所をもっていて、かつ、自社でインターネット掲載も行っています。よって紹介物件数も多いです。
ミニミニの強みと言えば、何といっても、「物件契約時のお金の安さ」です。
営業所では常時仲介手数料が家賃半額を謳っていて、敷金礼金がゼロ円とする物件も多く扱っています。その分、アパマンショップと比べると築年数の古い物件やあまり人気のない物件が多い印象は受けますが。
最後は、最近一層知名度が上がってきている「いい部屋ネット」です。
名前にネットと入っているだけあって、インターネット掲載に非常に力を入れています。具体的には、毎日必ず新着物件が更新されたり、引っ越しに関するお役立ち情報の掲載やその他物件契約に関する各種コンテンツの充実など、いまだリアル(営業所など)が主体である不動産業界の中で、インターネットを活用した取引では群を抜いている印象があります。
今回紹介した不動産会社の他にも、「ハウスメイト」「ホームメイト」「エイブル」など、知名度の高い不動産会社だけでも多くある不動産会社ですが、今回ご紹介させて頂いたように、その不動産会社毎に必ず強みと弱みがありますので、みなさん、ご自分に合う不動産会社を選んで、素敵な部屋を見つけてみてはいかがでしょうか。