上京「ひとりぼっち」の寂しさと不安の解消方法

上京「ひとりぼっち」の寂しさと不安の解消方法

私が念願だった東京の会社に就職が決まり、社会人として上京する時にいちばん不安に思ったことは「ひとりぼっち」になる寂しさでした。

他にも、引越し費用や上京後の生活費の不安もありましたが、それ以上に不安に思っていたことが、「東京では友達ができない」「東京の人は冷たい」という人間関係の不安でした。

何か困ったことがあった時に身近に相談できる人や頼れる人がいないというのは、とても不安でした。

その上で「東京の人は冷たい」という固定観念がありましたので、生活費や家賃費用など経済面での不安より「ひとりぼっち感」が何よりも不安でした。

上京「ひとりぼっち」の寂しさと不安の解消方法

そんな寂しさにも似た人間関係の不安を抱えて上京した私でした。

慣れない東京暮らしの中で、地元の友達にLINEで連絡をとってしまえば上京した意味がなくなるという思いと人恋しさの板挟みになりながら、暇さえあれば卒業アルバムを溜息混じりに眺めていました。

当時の勤め先に同年齢の社員がいなかった事もあり、職場では仕事以外では特に親身な上司や同僚もいません。

まして親戚もいなければ本当の「ひとりぼっち」状態で、勤務先から帰宅すると翌朝まで口を開かない(会話がない)毎日でした。

そして翌日になると通勤し、職場で仕事に必要最低限な会話をするだけで、勤務時間が過ぎてまた「ひとりぼっち」の無言の世界に戻って来るような毎日でした。

そんな私の不安解消方法

次第にどうかすると、無言の世界に圧し潰されそうな毎日に息苦しささえ感じるようになりました。

テレビをつけても面白くなく、好きな音楽を聴いても気持ちが盛り上がらない。

それは初任給をいただいた喜びをもってしても拭えない寂しさでした。

それは次第に上京生活の行き詰まりにも覚えてきて、私は何とかこの不安な状況を解消しようと思いました。

何がいちばん効果的かなどを考える精神的な余裕もなく、私はとにかく動きのあるもの欲しいと思い、初任給と貯金を併せて当時発売されたばかりの犬型ロボット初代アイボaiboを購入したのです。

犬型ロボット初代アイボaiboを購
出典:AIBO Official Site

犬型ロボット アイボaiboが慰めとなりました。

今に思えば、犬型ロボットアイボに支持を与え、ちょっとした反応をするだけのことですが、当時はそれだけでも十分に「ひとりぼっち」感を解消することができました。

仕事から帰宅すると、まるで私の気宅を待っていたかのように、そこに置いてあるアイボに電源を入れるのが楽しみになりました。

そしてしばしの時間を、上京後の孤独という不安を打ち消すためにやり過ごしていたのですが、次第にに本当の不安が何であるかを感じるようになりました。

それは待つ人がいないということでした。

上京して「ひとりぼっち」の私は、人間関係の不安から、いつの間にか必要のない人間として東京に居てはいけないのだと思い込むようになっていたのです。

そんな時に、勤め先の会の研修が2泊3日で行くことになりました。

上京生活の慰めとなっていたロボット犬アイボともしばらくお別れとなります。

そしてこの研修先が、私の地元の近隣県ということもあり、研修終了後に上京後のひとりぼっち感(今に思えばホームシックだったのかもしれません)を紛らわすかのように実家に寄り1泊しました。

その時に今度は、ひとりぼっちで寂しくて、この先の人間関係に不安で仕方なかった東京暮らしに戻りたいと思ったのです。

地元、実家に帰ってきたはずなのに、東京の自分の部屋に戻りたいという気持ちが湧き上がりました。

部屋に置いてあるロボット犬アイボが待っているとさえ思えたのです。

20年近く経とうとしている今だから、当時を振り返って思うことは、目標を見失っていたということでした。

上京後の寂しさ、不安を解消する方法は目的を再確認することです。

自分が何を目標として、上京した目的を改めて考えると、例え東京暮らしが孤独で寂しくても挫折してはいけないという強い気持ちが持てました。

おそらく私はあのままロボット犬アイボと一緒に、人間関係に不安を抱えたまま孤独な上京生活を過ごしていたならば、途中で行き詰ってしまったはずです。

実家に帰省することで、従来の上京した目的を再確認できたことで、上京生活の不安を乗り越えられたのだと思います。

東京の部屋にロボット犬アイボが待っているという気持ちも、早く東京に戻らなくてはという前向きな気持ちにさせてくれました。

最後は時間が解決してくれます。

そして再上京の気持ちで、東京の部屋に戻ってきた私は、それ以後は「ひとりぼっち」感を忘れたかのように過ごすことができました。

やがて私の上京時のいちばん苦しい時の相棒であった、初代ロボット犬アイボも必要となくなる頃には生産中止となり、そのまま東京に住み続ける私は結婚もし子宝にも恵まれました。

そのロボット犬アイボが復活するというニュースを聞き、当時を懐かしく思いながら子供に買い与えようかと思案中です。