目標も目的もなく上京した私の現在

目標も目的もなく上京した私の現在

私が上京した理由は、目標も目的もなくよく地方の人が使う言葉に集約されているのですが「地元を出たい」という、ただそれだけの漠然とした理由でした。

特別に東京に憧れていたわけでもなく、東京でなければいけないということもなく、ただ素朴なまでに漠然と地元の閉塞感から抜け出したいという気持ちでした。

目標も目的もなく上京した私の現在

結局あれから20年近くが経ち、私は東京に住み続けています。

上京した時の所持金は貯金も含めて30万円もなかったと思います。

すぐにフリーターとして働いた私は、生活費には困らなかったものの、慣れない東京暮らしで右も左も分かりませんでした。

かえってそれぐらい鈍感なほうが良かったのかもしれませんが、おかげで仕事に打ち込むことができました。

そのせいもあり、フリーターとして2年ほど経つと正社員で働いてみないかという打診があり、断る理由もないことから正規雇用されました。

その2年間といえば、職場と自宅のあるアパートの往復しか思い出がありません。

元々が目標も目的もない上京でしたので、正規雇用されたからといって出世を目指すような気持ちもなく、現在に至っているという気分です。

東京で所帯を持つも、未だに実感のない上京生活

上京して15年が経ち、結婚もし子供も生まれ、東京で家族を養っている現在の私ですが、未だに東京で生活をしているという実感は希薄です。

職場と家を往復しているうちに、アッという間に過ぎた15年で、その間に子供が生まれたことで過ぎていく時間が早くなった気がするだけです。

そのような無機質な、ありきたりな人生ですので、東京に賑やかさに疲れる時は地元に居たほうが良かったのではないかと、振り返る時があります。

これで良かったのだろうかという気持ちです。

長男としての責任

上京する時は、両親も「どうせ長続きはしない」とタカをくくっていたのでしょう。

大して反対もせず、まさか上京してそれっきりになるとは思わなかったに違いありません。

私が東京で結婚して所帯を構えるという段階になって、はじめて実家の跡継ぎの話しが出たほどです。

それほどまで、私自身も周囲の者も誰も、上京するということがどうなることか予見していなかったのです。

幸い、妻と私の両親の関係が良好なことから、実家の両親を東京へ呼び寄せる形で資金援助を受けていずれ購入しようと計画しているマイホームは、2世帯住宅として都内の郊外にでも建てようかと考え、長男としての責任を果たそうかと考えています。

親子2代の上京

妻や子供は東京生まれの東京育ちですので、上京した私が地元の両親を呼び寄せる形で上京させますと、親子2代で上京となります。

去年の正月に家族で帰省した際に、改めて実家の両親に打診したところ、子(私)も子なら親も親で「地元に執着はない」とのことでした。

私の上京した時の理由が、ただ漠然としたもので、目標も目的もなかたもので、ここまで来たしまっていますので、「地元に執着がない」という両親の了承を聞いた時に、上京してはじめて目標のようなものができたように感じている現在です。

まだその時期は先となりますが、地元から両親が上京してきた際には、東京見物にでも連れていき、その際には私自身も殆どまだ行ったことのない東京の観光スポットを、まるではじめて上京してきたかのように、ゆっくりと見物しようと思っています。

よく「地元を出る」というと大層な決意が必要と考える風情がありますが、私のようにただ漠然とした理由で目標や目的もなく上京しても特に困ることもなく暮らしていくことができるのも東京ならではと思います。

東京には、人それぞれに住んでみてはじめて分かること暮らしやすさ、窮屈さがあると思います。