私が上京して戸惑ったことに、東京都にはオリジナルなバリアフリーマークが多いことでした。

正確には覚えたです。

まず駅や公共施設に行けば必ず目に入る、全国共通のバリアフリーマークです。

全国共通のバリアフリーマーク
引用:ユニバーサールデザイン

最初の頃は上京後すぐということもあり、さほど気にならなかったのですが、徐々に生活に慣れるようになると、東京都には類似したオリジナルのバリアフリーマークの多さに戸惑いました。

バスやタクシー、地下鉄に乗れば必ずと言っていいほど窓ガラスに貼られている各種マークに戸惑い、そして今でこそ見慣れて見分けもつきますが、上京当初は見分けもつかず意味さえも理解できませんでした。

これから上京される方も、きっと驚くほど存在する東京のバリアフリーマークに戸惑うと思いますので(恐らく)その一部をご紹介いたします。

上京して覚えた東京のバリアフリーマーク

全国共通のバリアフリーマークは、図柄や文字と矢印を見たままに、それが何か連想することが容易ですが、東京都の公共施設などに貼られているバリアフリーマークの種類はとても多いです。

上京後まもなくは見分けがつきにくいため、その場所でのマナー違反になることを絶えず気にしていました。

まずは、最も認知度が高くバリアフリーの象徴的図柄ともいえる車イスのマークのステッカーです。

障害者のための国際シンボルマーク

公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会

この意味は、図柄だけ見ますと「車イス優先・車イス専用」や、車イスに配慮といった注意喚起のように思ってしまいますが、車イスを利用する方だけでなく、障害のあるすべての方のための世界共通マークであることを上京して覚えました。

身体障害者標識(身体障害者マーク)

身体障害者マーク
警視庁HP

このマークは車に貼られています。

肢体不自由な方が運転していますというマークで、交通渋滞が当たり前の東京での道路事情において、このマークを付けた乗用車には割り込み等の運転者の負担となる走行をしてはいけませんという意味ということを、上京後に車を運転していて覚えました。

聴覚障害者標識(聴覚障害者マーク)

聴覚障害者マーク
警視庁HP

身体障害者標識(身体障害者マーク)と同様に車に貼られており、このマークは聴覚に障害のある方が運転する車に貼ってあります。

上京して覚えたこととして、これまでは無意識に何かのマークが貼ってあると見ていましたが、このマークを付けた乗用車に割り込みなどをすると交通違反の対象となることも東京で車を運転するようになり覚えました。

盲人のための国際シンボルマーク

盲人のための国際シンボルマーク
引用:社会福祉法人日本盲人福祉委員会

このマークも世界共通マークです。

ただ地方在住の頃は、まず気にして見ていなかったのですが、外国人旅行者の多い東京では随所で見かけるようになりました。

そのせいもあり上京してからは、東京という都市は外国人旅行者が過ごしやすい表示をしていることも、あらゆる面から覚えることになりました。

耳マーク

耳マーク
引用:社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会

上京してはじめて覚えた聴覚障害マークです。

それでも、このマーク一つだけですと分かりにくいと思うのですが、東京は至る所にバリアフリーマークが標示されていますので、概要は掴めると思います。

聴覚を失った人への配慮ではなく、コミニュケーションを必要とする中途失聴者、難聴者のヘルプマークです。

ほじょ犬マーク

ほじょ犬マーク
引用:東京都福祉保健局 

補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)も身体障害者の方と一緒に入店できるお店に標示されています。

東京の場合は駅には必ず駅ビルがあり、連結(直行)できる施設が多いことから主要駅では必ずといっていいほど見かけます。

オストメイトマーク

オストメイトマーク
引用:公益社団法人日本オストミー協会

黒い影の人の模様に白十字は、上京当時は何を意味しているか分かりませんでした。

その後に、白十字は人工膀胱を意味していることを覚え、東京の福祉に対する意識の高さを知りました。

まだまだ実数は少ない印象がありますが、人工肛門や人工膀胱を造設した方に対応するトイレデあることを示す表示マークです。

ハート・プラスマーク

ハート・プラスマーク
引用:ハート・プラスの会

東京のバスや電車内など公共の乗り物に多く標示され説明がされています。

外見的な見た目では分からない、内臓疾患や心臓疾患のある方のためのマークです。

ヘルプマーク

ヘルプマーク
引用:東京都福祉保健局

上京して覚えた東京都ヘルプマークです。

ハート・プラスマーク同様に、外見だけでは分からない内臓疾患や精神疾患の方が自ら携帯、所持しているマークです。

地下鉄の車内などで、バックの紐に結ぶようにつけている方を見かけます。

障碍者雇用支援マーク

障碍者雇用支援マーク
引用:障碍者雇用支援

店舗や企業が積極的に障碍者を雇い入れて支援をしていますというマークです。

東京のオフィス街を歩いていますとよく見かけます。

また色合いからしてとても目立ちます。

マタニティマーク

マタニティマーク
引用:マタニティマーク

厚生省が発表したマタニティマーク(妊娠初期)の妊婦さんのマークです。

このマークを標示している女性がいたら、電車で席を譲るなどの気遣いをすることを上京して覚えました。

以上11マークが、上京して覚えた東京で見るバリアフリーマークですが、東京では時節ごとに啓蒙されるリボンもあります。

ピンクリボン

ピンクリボン
引用:ピンクリボン運動

リボン運動の先駆け的な、象徴的な色の乳がんの早期発見を促すマーク(リボンです)

毎年、秋になりますと新聞広告にも掲載されますので、全国的に広く知られた運動となっています。

その他のリボンマーク

リボン運動

乳がん予防、検診を促すピンクリボンだけではなく、色ごとに各種運動内容が異なります。

これほどのリボン運動がされていることは上京して覚えました。

HIVエイズ、児童虐待防止、DV防止に、受動喫煙防止は東京では都心になればなるほど屋外禁煙に近い空間になりますので、バリアフリーマーク同様にリボンの色の意味も覚えておく必要があります。

上京して覚えた東京のバリアフリーマーク(まとめ)

東京都内に限らず地方でも目にするマークやリボンだと思うのですが、上京するまではそれほど気にはしていませんでした。

上京して覚えたマークが殆どですが、それは東京都内の施設に数多く貼って標示しているという効果もあると思いますが、都民の人の福祉に対する意識の高さも多分にあると思います。