皆さんは派遣業におけるマージン率の公開の義務って知ってますか?

派遣アルバイトが急速に流行りだした2000年付近様々な企業がこぞって派遣アルバイトを様々な手法で集めて企業に派遣していました。

しかし、そんな派遣業には様々な問題が山積みにされていて問題が勃発して消えていった会社も沢山ありました。

マージン率公開の義務はそんな派遣業界の問題を解決すべく改正された派遣に関する法律の一部です。

では具体的に見てみましょう。

マージン率とは?

リゾートバイトの派遣会社に登録して働くと、場所や条件によりますが非常に高い時給で働く事が出来ます。

しかし当然ですが、派遣される先の旅館やホテルはその派遣会社にその時給以上のお金を払っているのです。
その派遣先に支払われるお金と、僕等がもらう給料の差がマージン率ですね。

『要はどれだけ利益を持って行ってるの?』逆にいうと『どれだけ僕等に還元してくれてるの?』って事ですね。

計算方法としてはこんな感じになっています。

マージン率 計算方法

参照 厚生労働省

マージン率は公開されなくてはいけない!はず・・?

さて、このマージン率先ほども書きましたが派遣業は公開が義務付けられています。

労働省にはこんな感じで明記されていますね。

【関係者への情報公開】
労働者や派遣先となる事業主がより適切な派遣会社を選択できるよう、インターネットなどにより派遣会社のマージン率や教育訓練に関する取り組み状況などの情報提供が義務化されます。

僕等への公開の義務としては

【派遣労働者への明示】
雇入時、派遣開始時、派遣料金額の変更時には、派遣労働者の「労働者派遣に関する料金額(派遣料金)」の明示が義務化されます。

<明示すべき派遣料金(次のうちいずれかを明示)>
[1]派遣労働者本人の派遣料金
[2]派遣労働者が所属する事業所における派遣料金の平均額(1人あたり)

要は僕等リゾートバイトに派遣される人には時給や平均額を公開してください!って事ですね。リゾートバイトに関しては時給がしっかり明記されているので問題はありませんね。

ですが、一個目の【関係者への情報公開】は微妙な所です。

例えば『staffagent』というリゾートバイト派遣会社であれば、しっかりとホームページに『マージン率について』と書いてあり、開いてみるとしっかりと内容が記載されています。

※勝手にこのサイトで画像を載せるのはいいのかわからないので、気になる方はリンク先に飛んでみてください。

因みにマージン率だけ紹介するとこちらの会社は28%となっています。

しかし、他の大手リゾートバイト派遣会社を含め色々とサイトを見てもマージン率に関する情報は載っていません。

先ほど紹介した「staffagent」以外だと、『ファインコミュニケーション』さんでは、サイトマップの中にマージン率を見つけましたが、ログインしないと見れないので登録者以外は確認できないようですね。

その他の派遣会社にも、もしかしたら公開されているのかもしれませんが、少なくとも分かりやすい場所に公表されているのは「staffagent」さん位ですかね?

マージン率を公開していない=どうゆう事なのか?

これは当然会社のイメージの為でしょう。
あくまでイメージでの話しになりますが、お世辞にもマージンを取られると聞いていい気分はしないものです。

その額が高額であればあるほど『だったら僕にもっと多くまわせよ!』なんて思ってしまうのが、企業で働く人の想いですよね。

世の中の正社員の多くもこのような事は思っているでしょう。

しかしながら当然ですが、このマージンがあって会社は成り立ちます。紹介するだけだったら単なる非営利団体ですからね。
それでは企業を含め社員が路頭に迷ってしまいます。

マージン率が全て会社の利益になるのでは無く、ここから正社員の人件費や、広告費、様々な物の維持費、固定費、福利厚生等の費用が引かれていき、初めて『営業利益』という会社の儲けになっていく訳です。

当然不当な率でマージン率が設定されているのは良くありませんが、全てがうまく回っていくためには仕方無い事なんですね。

それでも気になる方は、登録時などに質問していいかもしれませんが、人によっては煙たがられる可能性もありますし、知ったところであまり対処の使用がありません。

それならば気持ちよく働ける環境などを優先する方がいいのかもしれませんね。