部屋を借りると必然的に発生するものといえば、そう「家賃」ですよね。
不動産業界では、「家賃は月収入の3分の1程度が生活スタイル・レベル貯蓄などを考慮するとバランスが丁度いい。」とよく言われていますが、あまりに高い家賃は死活問題にもなります。
このような生活とは切っても切れず、かつコストも非常に高い家賃。誰もが少しでも安くしたいと思いますよね?
そこで、今回は家賃を少しでも安く賃貸を借りる為に、不動産屋さんとの家賃交渉のコツについて書いていきたいと思います。
そもそも家賃交渉はOKなの?
ところで、そもそも家賃交渉ができるのか?と気にされる方が多いのですが答えは「OK」です。
不動産会社から提示される家賃はあくまで条件提示なので、納得できない場合は交渉しても当然よいものです。
心理的な話なのかもしれませんが、交渉をする上で『迷い』を抱えながら話をしても、ちょっとした事で諦めてしまいます。
なので、家賃交渉は悪い事ではないんだ!と言う気持ちをまずは持つ事が大切です。
ただし、気をつけなければならないこととしては、需要が高い部屋は、家賃を下げなくても賃借人はすぐに決まってしまうため、家賃交渉にすら応じてもらえないだけでなく、下手をすると、商談すらできなくなってしまう場合もあるため、どうしてもその部屋に住みたいという場合には、この点ご注意のうえ、慎重な家賃交渉をすることをおすすめします。
交渉の方法としては、あまり難しく考えず不動産会社に対して、家賃を下げてほしい旨とその根拠を口頭で伝えれば大丈夫です。
ポイントとしては、家主・オーナー心理も考えた要望を心がけることと、値下げについて合理的な理由を示すことです。
家賃交渉の為に知っておきたい大切な事
では、具体的に以下に家賃交渉の為のポイントをまとめていきましょう。
近隣の家賃相場を知り違いをしめす
家賃交渉で特に効果的なものは、近隣相場より家賃が高いことを客観的な証拠と一緒に示すことです。
上京して東京近辺で暮らすという場合、田舎とは比べ物にならない位家賃が違うのでびっくりするかと思います。
例えとして、以下に筆者の得意エリアの東京の各主要な駅(沿線)の平均家賃相場をいくつか例示してみますが、ご覧のとおり、正直…お高いですよね。
- 渋谷、有楽町(山手線)15万円前後
- 新宿(山手線)11万円前後
- 秋葉原(山手線)10万円前後
- 中野、高円寺(中央線)8万円前後
- 吉祥寺、三鷹(総武線)7万5千円前後
※上記は全て1ルーム、1DK、駅から徒歩10分圏内の平均家賃相場です。
当然この平均家賃は毎年変化をしますし、周辺の条件などにより変化します。
なので、まずは住みたい部屋をインターネットなどで見つけたら、同じような間取りの部屋を探し家賃を調査してください。
見るべきポイントは沢山ありますが、基本としては
- 建物の構造
- 間取り
- 築年数
- 駅までの距離
- 設備
などです。
まったく同じ条件と言うのはありませんが、ある程度相場が分かるかと思います。
時期を考える
賃貸不動産には繁忙期と閑散期と言うものがあります。
こちらについては『賃貸の部屋探しに適した時期を3つの視点から見てみた!』の記事の中で詳しく説明しているのですが、
一番忙しい時期は『1月~3月』です。この時期は入学などのイベントで入居者が比較的簡単に決まっていくので、大家さんサイドとしても家賃交渉に応じるメリットが少ないので、この時期は避けたほうが良いでしょう。
今度は逆に閑散期と言えるのが『5月から8月』です。一番部屋が決まりやすい時期に決まらなかった部屋を少しでも早く契約したいと考える大家さんが家賃交渉に応じてくれる可能性がたかまります。
何か欠点を見つける
基本的な事ですが、家賃交渉をするのは内見後です。
その内見の中でしっかりと部屋を見て『壊れている箇所』『付いていない設備』『周りの環境』等で交渉の材料となる事を探します。
それを踏まえた上で話をしてみてください。
同じ建物に空きがないかチェック
同じ建物に空室が複数ある場合、大家さん側としては少しでも早く空室を埋めたいと考えます。
長い間空室があるのであれば、交渉の成功の可能性がグッと上がると思ってください。
不動産屋さんと家賃交渉をする前に知っておきたい大事な事
家賃交渉においては相手を知ること、つまりここで言えば不動産会社の立ち位置を知る必要があります。
その理由としては、不動産会社には全く異なる二つの立ち位置があるからです。
仲介人としての不動産会社
1つ目の立ち位置は皆さんも知っているであろう、「部屋を貸す側と部屋を借りる側の仲介人、部屋の家主・オーナーの管理会社(家主などから部屋の管理業務を受託)」という立ち位置です。
この場合、不動産会社は単に部屋を貸す側と部屋を借りる側の仲介人でしかありません。なので、家賃交渉をする相手はあくまでオーナーである大家さんであり、その間を不動産会社が取り持ってくれると言う形式です。
不動産会社が直接部屋を貸している場合
2つ目の立ち位置は、「部屋を貸す側」つまり部屋の家主・オーナーという立ち位置です。
不動産会社が物件を独自に持っており、家主・オーナーという立ち位置の場合、不動産会社は部屋を借りる側と直接賃貸借契約を結びます。
つまりこの場合部屋を借りるに側おいては、不動産会社に対して直接家賃の交渉をすることができます。
この二つの立ち位置の違いによって、家賃交渉の真の相手先が全く変わってきます。両者の最も大きな違いは、不動産会社に家賃交渉の決定権があるかないかです。
部屋は決める前提で話をする
家賃交渉をする前に知っておきたい、もう一つ大事な事は家賃交渉はその部屋に決めようと思ってからにしてください。
先ほども話したように内見もせずにいきなり家賃交渉をするなどもっともNGですし、同じ不動産さんで2つの部屋の値下げ交渉などは嫌がられる原因です。
『後○○円下がれば決めるのにな・・』この一押しが大事です。
以上家賃交渉のコツを説明してきました。これらを参考にコスト削減でハッピーな気分を味わってみてはいかがでしょうか。