CM、電車の中刷り広告、雑誌の中の広告など、不動産に係る情報を全く目にしない日というのは、非常に少ないのではないでしょうか。

更にその中でも、賃貸に係る情報はもっとも多くあるので毎日耳にしたり目にしたりするかと思います。

このように賃貸の部屋探しをサポートする情報やツールは1年中あり、誰もが簡単に利用などすることができるわけですが、実は賃貸仲介会社を利用するにあたり適した時期と言うのがあるのはご存知でしょうか?

部屋探しに適した時期とは?

では、今回は以下の3つの視点から『賃貸の部屋探しに適した時期』を考えてみたいと思います。

  • 部屋の供給量
  • 不動産会社のサポート
  • 部屋を借りるための費用

色々な部屋が見たい!と言う方に適した時期

一つ目は部屋の供給量です。つまりは物件の多さですね。
この視点から見た部屋探しに適した時期は、ズバリ、1月から3月中旬です。

4月になると進学、卒業、就職、転勤などの事情により、生活環境を変えなければならない方が多いため、その1ヶ月から3ヶ月前の1月から3月中旬頃は必然的に空室(予定含む)物件が増加します。

なぜ、この期間なのかというと、一般的にお部屋の賃貸借契約では退去月(ここでいう4月)の3ヶ月前又は1ヶ月前までに貸主に通知する旨の約束がされているからです。

不動産会社にとっては、空室対策は重要な職務なので、4月からしっかり対象物件に借主が入居されるようこの時期に積極的に募集をかけているのです。

「私は色々な部屋を見たいんだ!」という方にはこの時期がベストかと思います。

相談をしながら、じっくり決めたい派!と言う方に適した時期

では、今度はお世話になる不動産会社のサポートと言う視点から見てみましょう。

この面から見た部屋探しに適した時期は5月から11月です。

先ほど話したような『部屋の供給量が増える時期』は不動産業界における繁忙期で、不動産会社も大変忙しく、お客様1人にかけられる時間というのは大分制限されてきます。

よって、自分の中でこれだという条件や要望がある方ならまだしも、何となく相談に乗ってほしい、幅広くアドバイスがほしいという方にとっては、あまりオススメできません。

逆に、5月から11月は不動産業界にとって閑散期と言われ、部屋を探している方も繁忙期に比べて6割程度です。

その分不動産会社も1人のお客様とゆっくり向き合うことができ、普段以上に丁寧なサポートを受ける事ができることが期待できますので、相談をしながらじっくりと部屋を決めたいんだ!と言う方にはこの時期がベストです。

安く済ませたい!と言う方に適した時期

では、最後にお部屋を借りるための費用を削減したいという視点から適した時期を見てみましょう。
もしかしたら、この要望が一番多いかもしれませんね。

この時期はズバリ5月から8月です。(『ズバリ』とは述べましたが、正直「確率が上がる」程度と思って頂いた方が良いです)

部屋を借りる際に発生する費用としては、敷金、礼金、仲介手数料、家賃が挙げられます。この中で削減できる可能性があるのは、借主が得る敷金、礼金、不動産会社が得る仲介手数料です。

ではなぜこの時期にこれらの費用が削減できる可能性があるのかというと、これには不動産業界が閑散期であることと、それに伴う、貸主と不動産会社の心情や立場が影響します。

空室状態を継続し続ける方には様々な費用が掛かります。当然その間の収入も無いですよね。

そこで貸主の立場としては繁忙期も終わったこの時期は、少々敷金、礼金を削っても部屋に入居してもらいたいと考えます。

更にはその仲介役をする不動産会社としても、貸主から入居者を募集する業務を請け負っているため、その責任として仲介手数料を少々削ってでも部屋に入居してもらいたいと考えるのです。

以上の理由からこの時期は部屋を借りるための初期費用が少なくて済むかも?しれない時期なんですね。

 

さて、以上3つの視点からみた部屋探しの時期を説明してきました。

当然ですが、それぞれメリットもあればデメリットもありますので、これらを参考に、自分にあった賃貸のお部屋探しに適した時期を見分けてみてはいかがでしょうか。