大学進学をきっかけに、東北の小さな町から東京に上京してきた私。
今であれば、『この街の雰囲気や治安は大体こう』『この沿線の家賃は高い、安い』なども分かりますし、買物などをするには便利な場所はどの街か?などパッと頭に浮かびます。
しかし、当時は上京前も、上京してからも本当に苦労の連続でした。
この記事を読んでくださっているかたは、おそらく似たような上京に関する不安を持っている方だと思います。
そこで今回は、私のように地方から上京した方へ東京で生活する上で重要な拠点となる部屋(賃貸物件)を探すコツを紹介します。
上京時 賃貸物件を探す 2つの方法
では先ず始めに、どのような方法で賃貸物件を探すことができるのかについて説明します。
私が紹介するのは以下の方法です。
- 不動産会社(不動産仲介会社)を利用する
- 大学・専門学校等のサービスを利用する
学生の方でなければ一つ目の方法のみになってしまいますが、進学をきっかけに上京を考えているのであれば両方の方法を考えてみると良いでしょう。
それぞれにコツがありますので、順番に見ていきましょう。
不動産会社(不動産仲介会社)を利用する時のコツ
こちらは最もポピュラーな探し方ですが、その中でも探し方はは大きく二つに分類されます。
一つは、駅近くに店を構える不動産会社に来店すること、つまり実店舗に来店すること。
二つ目は、インターネットなどの仮想店舗を利用することです。
どちらを利用すれば良いかについてですが、私の答えとしては両方利用した方が良いかと考えます。
その理由は、双方にメリット・デメリットがあるため、その人の性格や置かれている環境・状況等によって良し悪しが異なるためです。
実店舗で探すメリットは、何より賃貸物件及びその周辺近隣環境等を自分の目で見、肌で感じることが出来る事です。
デメリットは、実際に東京まで足を運び探す事になる為非常に手間や時間的制約、交通費等の費用がかかることです。
ただ、実際に店舗に訪れる事でインターネットに掲載されていないような物件を紹介してもらえたり、賃貸のプロと話しながら探す事ができるので自分だけでは思いつかなかったような、賃貸探しのポイント等が分かるかもしれません。
インターネットで探すメリット・デメリットは、実店舗で探すメリット・デメリットと逆になります。
インターネット検索でも契約は結局現地でする事になる訳ですが、ある程度の目安をつける事が出来るので大幅に時間とコストを削減する事が出来ます。
ただ、ネットにあるだけの情報だとその地域の雰囲気や細かい部分までは確認できないので、ネットにある情報だけで判断するのはリスクが高いともいえます。
この事から、インターネットである程度目星をつけておき、先に下見の予約をしておき東京に足を運ぶ方法が一番良い方法かと思います。又、この時一つの賃貸会社だけではなく数店舗の予約をつけておく事も大切かと思います。
不動産会社は店舗や対応してくれる従業員にもよりますが、お客様になんとか契約してもらおうと色々な方法で強引に押して来るケースがあります。
一つの店舗でしか情報を見ないとその営業トークに押されて本当に自分の理想とする物件に出会えない事も考えられます。
最近良く聞くようになった、一人の医師に決めずに他の意志の意見も聞く『セカンドオピニン』と言う言葉があるように、不動産探しでも複数の店舗で様々な物件と様々な方と接することで広い視野で物件をみる事が出来るので、少なくとも2つ以上の賃貸会社を訪れる約束をしておくと良いかと思います。
大学・専門学校等のサービスを利用する
さて、こちらは利用できる人は限定されますが、進学先である大学や専門学校等にある生協(大学であれば)等で紹介・斡旋してもらうことです。
寮のようなものだけでなく、提携する不動産賃貸物件も紹介等してもらうことができます。
この方法のメリットは、仲介手数料や敷金・礼金といった賃貸物件に入居する際に発生する家賃以外の初期費用が発生しなかったり、賃貸会社で紹介いしてもらうより安くする事です。
ご存知無い方のために補足すると、賃貸仲介会社を通した場合、賃貸物件への入居が決定した時、不動産会社に対して当該賃貸物件を紹介してくれた対価として、家賃の1ヶ月分程度の報酬金を支払う場合があります。
また、賃貸物件の貸主に対しても、敷金・礼金という名目のお金を家賃の2〜3ヶ月分程度支払う場合もあります。
こちらは家賃が高い東京の場合30万~50万程度の初期費用が必要になってきてしまいます。
初期費用に関してはこちらの記事も参考にしてください↓
これら初期費用がかかる方法に比べてこういった制度を利用すると非常にコストが少なくすむのはかなりのメリットと言えるでしょう。
寮であれば新しい生活に必要な電化製品等もある程度初期費用が抑えられるの大ききかもしれませんね。
デメリットは、紹介してもらう賃貸物件の築年数が古いことや、紹介数が少ないこと(選択肢が少ないこと)が挙げられます。
これらを見て分かった方もいるかもしれませんが、大学などの寮を利用するのは資金が足りないからと思った方が良いかもしれません。
つまりは自分なりにある程度の妥協点を持って部屋探しをしないと、なかなか納得できる寮を決める事が出来ないでしょう。
まずはこういった学生寮を利用して東京での生活を安定させバイトなどでお金をある程度貯めてから、改めて賃貸家約をすると言ういのも一つの手かもしれませんね。
少し長くなりましたが、賃貸物件探しのコツは、以上で述べたような手法とそのメリット・デメリットを知ることと、自分の想い・条件・環境・状況を鑑み、その手法を上手く利用することだと考えます。皆様もぜひ素敵な住まいと出逢えるよう、がんばって探してみてくださいね!