観光地としてもリゾートバイトアルバイターとしても人気の『長野』。
そんな長野県は移住の憧れとしても人気度が高い場所ですね。かくいう私も地元埼玉県から長野県に移住した人間です。
理由は長野県の雄大な自然に憧れて・・・・・という訳ではなく、たまたま流れ流れてという理由なんですけどね。。
長野県に限らずですが、移住というものは憧れの生活を手に入れるチャンスと引き換えに失敗して、もっと大変な思いをする可能性があります。
移住に失敗するケースは場所や人それぞれなんですが、今回は移住で失敗しない為の事を長野県に絞って書いて行きたいなと思います。
長野県への移住で失敗しない為に
まずは一番大事な仕事事情からです。
長野県の仕事事情
僕が長野県に移り住んだのは2012年の事です。当時はアベノミクスが始まる手前ですが、景気はリーマンショックの影響から少し持ち直している程度。
長野県に移り住んで就職先はあるのか?という事がネックでした。
元々飲食業にいた僕ですが、30代という節目を基点に違う業種も視野に入れてハローワークで求人を探していました。
長野県は仕事が無いというような意見も聞きますが、確かに都市部に比べては選べる求人の幅は狭いようですが、中小企業が多く高い望みを持っていなければ求人はそこそこあると思います。
僕は飲食店を含めて4件の面接を受けた中で一つの建設業の会社に就職する事になりました。
長野県に移住を志す人の中には農業などの分野に興味がある方も多いとは思いますが、そう言った業種は移住してからだと、逆にちょっと探しづらいかもしれません。
農業などをやりたいなら、そういった支援サービスなどを地元にいる間に活用して探すほうがいいかもしれませんね。
因みに平成28年の長野県の有効求人倍率は1.40倍です。
全国ランキングなどから見て17位なのでそんなに悪くないとは思いますね。
ただ、業種によっては違いがあるかもしれないので自分がやりたい業種が決まっている方は少なからずチェックを入念に考えた方がいいかもしれません。
長野県の冬
これは何処から移住してくるかもによりますが、雪が無い場所から移住する場合は覚悟したほうがいいかもしれませんね。
僕が移り住んでから冬に雪が降らなかった事は当然ですがありません。
その為雪かきや車などの移動は雪国に育った人以外は慣れるまでは苦労すると思います。
車は4WDが当たり前ですし(そうで無い人も中にはいます)毎年スタッドレスに履き替えなければいけません。
雪道の運転は慣れればそうでもありませんが、初めはかなりの恐怖です。
ただ、寒さについては確かに都内よりは寒いですが結局は寒さは寒さです。冬は暖房を使うのは東京などと変わらないと思いますし、寒さのギャップに苦しむというのは人によりますがあまり無いかもしれません。
ただじ冬は長く、夏は短いです。。
長野県の生活環境
これも都市部との差がかなり激しいです。当然ですが長野市や松本市などの中心部に住めば別ですが、基本は車での生活が基本となります。
買い物に行くにもご飯を食べに行くにも、車は無いとかなり大変だと思います。
都内にいると車は一家に一台が通常ですが、こっちは一人に一台が普通です。
因みにわが家は経済的に2台も持つのは大変なので、一台で僕はバイクの『カブ』で頑張っていますが皆からは『車(一人一台)持たないの~?』と不思議な目で見られます。
逆にメリットとしては賃貸にしても住宅を購買するにしても駐車場代がほぼかからない事が多い事でしょうか?土地も多くあり車社会なので駐車場込みという事が多いんですね。
そういった意味では都内のように駐車場だけで数万円かかってしまうような事態にはならないでしょう。
長野での人間関係
これは人によるかもしれませんが、周りの目を気にする人だとちょっと面倒な場合が多いかもしれませんね。
それぞれの街の町内会の集まりや行事ごとがあったり、付き合いでの行事があったりします。
賃貸などで一時的にいるだけならいいかもしれませんが、ずっとその場所にいる場合はそれなりにその街での付き合いを考えなければいけません。
長野では農業が盛んな事もあり毎年夏時期になると果物をくれたりする事が多くあります、嬉しい事も多いですが都会で付き合いがあまり無い状況から比べると、付き合い方に戸惑ってしまう可能性はありますね。
長野県の県民性に関してはあまり違いは感じた事がありませんが、多少真面目な所があるようなないような・・。まぁこれは人それぞれかと思います。
長野県での生活費
長野は土地も安くて東京にいるより出費がかさまないだろうと思うかもしれませんが、先ほど挙げた車事情を考えるとトータルの出費は大きく変わってこない気がします。
物価なども野菜などが若干安い場所も多いですが、その他はさほど変わりませんし、ガソリン代は都内に比べて結構高いです。
ただ、都内ほどに遊ぶ場所やお金を使う場所が多くはないので意識すればかなりの生活費の軽減にはなると思います。実際僕はこっちに来て生活スタイルがガラリと変わって、浪費家から倹約家に大変身してしまいました。
自然も見慣れてしまうと風景
これは切ない移住全てに言えるかもしれません。僕は海の近くに住んでみたいと言って小田原に住んでみたり、現在山々と雄大な自然が多く残る長野にいます。
元々旅好きで色々回りましたが、その時は長野の自然に感動したりしたものです、しかし日々の生活に追われていると、そんな自然もただの風景になってしまうんですね。
もちろん自分から進んでアクティブに動いたり、日々意識して当たり前の景色を綺麗に思える心がけがあればいいのですが、そうで無いといつの間にかただ住む場所が変わっただけ・・となってしまうかも知れません。
長野県の移住に関する記事 最後に
最後に長野県と言えども縦長に広く様々な場所や土地柄があり、感じ方は人それぞれとなります。
また移住してスローライフなんてイメージだけだと、そのギャップに失敗する可能性は大きくなります。
何処にいても人間は生活しなくてはいけません。悩みや現実から逃れるための移住はあまりいい結果を生まない可能性があります。
何処にいても幸せな人は幸せだし、何処に行っても悩みが絶えない人は絶えないでしょう。
長野県だけではありませんが、移住という事に関して過度な期待をする事はせずに自分を見つめなおす事と、一つのキッカケとして移住をしっかり考えるといいかもしれませんね。