インドの旅体験談ですが、今回は僕の失敗談みたいな話かな??
インドは刺激が強くて面白い国、世界遺産も山のようにあるし、好きになる人はトコトンハマる国。
人も文化も建物も食べ物も全てが日本とは大違いの国。
インドを旅行すれば人生観が変わり、新しい自分になれる。。。
なんて話もありますが、そんな話を鵜呑みにしてインドの洗礼をうける旅人は後をたたないようです。
僕ももれなくその一部でした。

インド(India)で受けた洗礼

さて、僕のインド初日はかなりの衝撃事件で始まりました。
基本夕方や夜到着の便が多いインドの首都デリーの空港、夜は色々と危険なので空港の一時休憩所で朝を迎えて動きだす人が多いのですが、僕は父親の知り合いである人のホテルに向かう為事前にピックアップをお願いしていました。
香港に始まった初めての1人海外旅行での世界一周。2番目の街にドキドキしながらインしたのですが、そんな心配もいらずに難なくピックアップしてもらい、走りだした車。
始めはデリーの街の新市街を通っていくので、高級なホテルが立ち並ぶ通りで得に心配いらない様子。
ドライバーの人に軽く街の紹介をしてもらいながら走る事30分程たち交差点に差し掛かった時、赤信号のはずの横の道路から電動リキシャのタクシーが。。。
気付いた時には遅く空中をこうを描いて飛ぶ人の姿が。。。。
10mは離れて倒れたそのドライバーはもちろん身動き1つしません。。
様子を見に行ったこちらの運転手を見ながら、おぃおぃ。。どうするんだよ。。
と思っていると戻ってきて驚きの一言。
「仕方ないから、歩いてホテルに向かうぞ!!」
「え~!!ほったらかしかぃ!大丈夫なの?」との問にも「君を送ったら戻ってくるから平気!平気!!」
の一言。
まぁ、ここで立ち往生しても仕方ないし動くかって事で、バックパックを背負い歩き出したのですが、この頃にはもう旧市街に入っている為、辺り一帯は暗く路上には地べたに寝転がる人がチラホラ。
う~ん、いくらドライバーがいるとはいえここで襲われたらアウトだな。と思いつつ歩くこと20分ほど。
暗い夜では一見ホテルか分からない建物に到着、取り敢えずは無事到着したものの、先ほどの事件とインド暑さも重なりかなりの疲労感に襲われました。。
送ってくれたドライバーはしっかり事故現場に戻って行きましたが、あの飛んでいったドライバーはどうなったんだろう。。インドの道路はものすごくごった返していて事故は日常茶飯事と聞いてはいましたが、日常茶飯事なだけに事故対応もアバウトなんでしょうか??
インド到着の一日目はこんなハプニングにお出迎えされた形になりました。
そんな感じにドタバタしながらの一日で熟睡して目覚めた次の日はさっそく外をお散歩。
ん~、まさにインド!という感じ☆
インド 旅行記
前日の夜雨が降ったらしく、地面はぐしゃぐしゃ。
インド 旅行記2
インドでは神様の牛があちこちに。
外に出て歩き出すと早速よってくるのが騙す気満々の怪しげなインド人さん、「街を案内するぞ!」「女は好きか!?」「薬はいらないか?」といったモロ商売的なものから、日本語で「日本語勉強してます!友達になってください」等聞いていると様々な手口で近づいてきます。
始めは「いらない!」「金が無い」等反応していたのですが、しつこいのでそのうち無視をするようになってきました。
多少予備知識があっても、様々な違いに疲労困憊してしまう自分がいました。。
きっとそんな違いを楽しめる人がインドを心から楽しめるのでしょう。
初めての海外旅行一人旅で組み込まれたインド、イメージをかなり超えるような日々に疲れ果てた僕。
インドに入る前は『よし!デリーからベナレス等を経由してコルカタまで行こう!そして、そこからバングラでも行ってみるか!インドを旅する中で色々な事を経験して、新しい人生観と手に入れるぞ!』なんて思っていました。
・・・・・はぃ、インドに入って5日目くらいの僕は心のどこかで『インドからはもう出たい・・・。これじゃ修行もいいとこだ・・』
なんて心のどこかで思っていました。。それでもなんとか最後の男の意地を振り絞り『いや!来たからにはもっと色々見たい!』とベナレスに足を伸ばすのでした。
しかし、そのベナレスでもさらなるインドの洗礼を受ける羽目になるのですが・・。

ベナレス(バラナシ・ワーラーナシー)Varanasi悲劇と感動の両体験!?

ベナレスはガンジス川で有名な場所。
ヒンドゥー教の聖地とも呼ばれ、彼等にとっては一生に一度は訪れたい場所らしいです。

僕はデリーから電車に乗ってベナレスに向かったのですが、この駅で買った揚げ物が悲劇を呼びました。
もともとインドでは食べ物に気をつけたほうが良いとは聞いていたのですが、無駄にお腹に自身があった僕は生水辺りさえ気をつければと安易に考えていたのですが。。。
電車に乗って一時間後辺りから酷い腹痛が。。。トイレに行って一瞬は流れは引くのですが、10分20分するとすぐに同じ腹痛が。。どうやら揚げ物の油に当たったようなのです。
後で聞いた話ですが、インドでは揚げ物の油を殆ど変えないのはザラだとの事だそうです。。
結局ベナレスに着くまでひたすら腹痛と戦うはめになってしまい、車窓の眺め等は全く楽しめませんでした。。
ベナレスに無事着いてホテルに着いた後すぐベットに倒れこんで寝てしまったのですが、ふと目覚めると今度はなんだか体がダルイ。。嫌な予感がして持参した体温計をで計ってみると、38度近い熱が。。。
油があたると腹痛だけでは済まないようです。
しかもデリーでツアーを手配していた為、この後出かけるスケジュール。。
正直この時点でかなり心身共に弱ってしまっていました(苦笑)
迷ったけれども、お金も払ってしまったツアーなので無理やり出発することにしました。
(因みに、右も左も分からない状態だったのであっさり決めてしまったツアー。確実に相場の5倍超はしてると思います。普通のバックパッカーならツアーなんて使わず周ると思います。)幸か不幸かこの日は近場の寺院を軽く回って食事をした程度。殆ど何処を周ったのか覚えていません(苦笑)
 
ホテルに帰った後は倒れこむように眠りへ・・
次の日目覚めると体は大分軽くなっていましたが、やはりちょっとだるさは残っていました。
この日はベナレスのメイン観光地であるガンジス川へ朝日を見に行くプラン。
疲労困憊しながらでも、インドを旅したのはここを見たかったから。
昨日の具合の悪さが少しでも引いたのもここが楽しみだったからも知れません。
ベナレス 朝日
けして単品では綺麗な朝日ではありませんが、聖域と呼ばれるガンジス川の雰囲気と混ざり合うと不思議とジワジワこみ上げる感動が。
ベナレス ガンジス川
ガートと呼ばれる沐浴場がいくつもあり、現地では祈りの場所と共に生活の一部のようです。
ベナレス ガンジス川
ガンジス川で良い時間を過ごしたのもつかの間、お金を沢山払ってしまったものの気さくなガイドに安心していたのですが残念ながらやはり商売人インド人、連れて行かれたのは怪しげなクロス屋。
嫌な予感はしたのですが店に入りお茶をだしてもらったのが最後、そこから「このクロスはいいぞ!」「これは特別だ」「君にだけ特別だ」と3人がかりで押し売りトーク。
こちらも負けじと「いらない!」「これからまだ旅をするからお金は使えない」等ひたすら繰り返し応戦。
そんなやりとりが続く事2時間。
小さいハンカチを買う羽目になってしまったものの、コイツはダメだ!と思ったのだろう、やっとこ解放。
ガンジスの感動は何処へやら。。また疲労困憊してしまいました。。
そして次の日駅まで送ってもらった時に、電車に乗る時になってまた一騒動。
ツアーに含まれているはずの電車のチケットが「帰りはついてない」の一言。
「そんなはずは無い!申し込む時確認したぞ!」と言っても首を振るばかり。
電車まで時間はあったので、ここは譲らないぞ!と心に決め応戦。
今回は1対1ひたすら「約束は約束だ!」「いや。ダメなものはダメだ!」の押し問答。
暑い車の中で心が折れかけ(もしかしたら俺の勘違いか?)とも思いそうになるも、なんとか押し問答を続ける事1時間程。
「分かった。一度ボスに確認してみる」と電話。すると今度はあっさり、「勘違いだった。チケットは付いているようだ」と驚きの急展開。
はじめから素直に聞けや!!と思うももう面倒くさくなったので、そのボスとやらが持ってきたチケットを受取り電車になんとか乗ることが出来ました。
昨日に引き続き、もう既にクタクタ。
ただ、昨日今日と不思議だと思った事が1つ。
それは相手の反応。例え無理難題や相手が悪くても、けして悪びれる様子は無く、そして押し問答した時間が夢かのようにあっさり態度が変わるのだ。
そんな事あった!?とも言わんばかりに「じゃあな!また来なよ」とか、「そうか、仕方ない」の様なあっさりした反応なのだ。
今あげた2つの話の他にも、路上を歩いていると「いい靴だな!俺のと交換しないか!?」と声をかけられ、
もちろん「無理だ!」と言うと、これまた「なんで!?」と返してくる。
「なんでってこれは俺のだ」と答えるとあっさり「そうか!じゃあまたな!」の返し。
一体なんなんだ?とその時は思ったのだが、インドのへなちょこ旅行で少しだけ分かった(気?)のが、このスタイルがインドのごく普通のライフスタイルなのではないのだろうか?と言う事だった。
人を騙したり、嘘を言ったり、無理やり押し付けたり、しつこかったり、こちらが勝手に怒ったりしているだけで、この形が彼らのライフスタイルなのではないのでしょか?
貧困の差がいまだに激しいインド、自分達が生き抜いていく為の知恵?日常なのかもしれません。
インドではありませんが、こんな話も聞いた事があります。
「この国の一部の人達が泥棒や窃盗をするのはある意味彼等にとっては正当な事なのです。
お金のたんまりあり自由に世界を旅している僕等から、お金を盗り明日のご飯も食べれないかもしれない貧しい人達で分け合う、その何が悪い?」との考えもあるのです。
善悪なんて所詮人間の決めたもの、価値観や国によってその当たり前は変わるのが普通。だから、自分の物差しで全てを観るのは違うのでは?
インドを含め世界を旅した中で感じたのはそんな想いでした。
まっ、でも騙されたりすると結局怒ってるんですけどね(笑)
インドは当時の僕にはハード過ぎて逃げるように出国してしまいました。
また行きたいか?と聞かれると首を振りたくなる自分もいるものの、何かを求めてみたくなる自分もいます。
行ってよかったと思うか、思わないかはさておき、一度は行ってみるのイイ国だと思います。
人生観が変わるかは・・・まぁ貴方次第でしょう・・。
さてここまでインドで遭遇した体験記なんかを書いてきました。
インドに行って人生変わる!どころかただ疲れ果てた僕でした。。。
そんなインドですが、観光スポットも多々あります。
僕が周った所は少ないですが、ご紹介します。

インド門~India Gate~

デリーの中心的な場所にあります。パリの凱旋門のように主要道路に取り囲まれるようにあり公園と共にあります。まぁ、公園でゆっくりすのも良し近くを通る時写真をとるのでも良し。って感じですかね!?
インド 旅行記3

クトゥブ・ミナール~Qutab Minar~

世界遺産に登録されているヒンドゥー様式とイスラーム様式が混在した様式の遺跡。
インド 旅行記4
高さは72.5mだそうで近くでみると圧巻。
遺跡自体の建築様式も見応えがあり、結構楽しめるスポットだと思います。
インド 旅行記5
インド 旅行記6

インドの基本情報

◇南アジアに位置し、パキスタン、中国、ネパール、バングラディシュ等様々な国と国境を隣接する。

◇人口 12億人!!世界第二位の多さ、確かに人がごった返しています。
◇気温 基本ジメッとした暑さ、特に4月から9月位は特に暑く40度近くなることも、
ただインドは広いので、北部の地域だと氷河があるほどの寒い地域もあります。
南米の地域と同じく雨季と乾季があり、6月~9月は雨がよくふるそうです。
◇通貨 ルピー 表記₨
◇言語 英語 ヒンディー語 問題無く英語が通じます。基本この2つですが、州により様々な言語が使われいて、分かっているだけで20を超える言語があるようです。
◇治安 スリ、泥棒は日常茶飯事で現地の人も気をつけている程。
騙し、詐欺もご挨拶変わりかも?
◇行き方 日本から直行便もあり、経由地も様々。大概夕方から夜着になるようです。
東京からの所要時間は約9時間程。
◇交通 電車 バスはありますが現地を知らないと買い方、どの路線か?など少々難易度が高いかも?
慣れていない人は事前に調べるのが一番。
その他リキシャがあります、自転車、人、オート等等の種類があります。
近場でも使えるし良いけど、基本値段交渉からのスタート。
当たり前のようにぼったくり料金を提示されるので、根気よく交渉が必要。
◇ビザ インドは旅行日数に関わらず、ビザが必要です。自分で申請か代理店に頼むかどちらかになります。自分でやる場合は東京インドビザセンター大阪ビザセンターで可能です。 必要書類等はホームページ参照。
自分でやる場合2135円、代理店に頼めば4000円~5000円位でやってくれます。